不動産の豆知識

空き家の換気扇から異音がする原因とは?キッチン・浴室・トイレごとに原因と対処法を解説

「久しぶりに空き家を訪れたら、換気扇から変な音がする……」

「スイッチを入れるとガラガラ、キュルキュルと音がするけれど、このまま放置しても大丈夫?」

長期間、人が住んでいない空き家では、換気扇の異音に気づくことがあります。普段から使用している住宅であれば、音の変化にすぐ気づくかもしれません。しかし、空き家の場合は異常が発生していても、発見が遅れてしまうことがあります。

換気扇は、キッチンの油煙や浴室の湿気、トイレの臭いなどを屋外へ排出するための設備です。異音が発生している場合、部品の劣化や汚れ、異物の混入など、さまざまな原因が考えられます。

そのまま使い続けると、換気能力の低下や故障につながる可能性もあるため、原因を確認して適切に対応することが大切です。

今回は、空き家の換気扇から異音がする原因を、キッチン・浴室・トイレごとに解説します。売却を検討している空き家で気をつけたいポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 空き家の換気扇から異音がする主な原因

まずは、換気扇から異音が発生する代表的な原因を確認しましょう。

① 長期間使用していないことによる部品の劣化

換気扇には、ファンやモーター、軸受けなどの部品が使用されています。長年使用している設備では、部品の摩耗や劣化が進んでいる場合があります。

また、長期間使用していないからといって、劣化が止まるわけではありません。湿気や温度変化の影響を受けることで、部品の状態が悪くなることもあります。

スイッチを入れたときに「キュルキュル」「キーキー」といった音がする場合は、モーターや回転部品の不具合が考えられます。

ただし、音だけで原因を断定することはできません。異音が続く場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

② ホコリや油汚れがたまっている

換気扇には、空気と一緒にホコリや汚れが吸い込まれます。

キッチンでは油汚れ、浴室ではホコリや湿気に伴う汚れ、トイレでは細かなホコリなどが付着することがあります。

汚れがファンに偏って付着すると、回転のバランスが崩れ、振動や異音につながる場合があります。

空き家では定期的な掃除が行われず、汚れが蓄積していることもあるため、目に見える範囲の状態を確認することが大切です。

③ 外部から異物が入り込んでいる

換気扇の排気口や屋外のフード付近に、落ち葉や小枝などが入り込んでいる可能性もあります。

また、屋外の排気口周辺に鳥の巣が作られている場合や、部材が緩んでいる場合にも、異音が発生することがあります。

ただし、異音の原因が必ずしも外部の異物とは限りません。屋外の高所にある排気口を自分で確認しようとすると危険なため、無理に作業せず、必要に応じて専門業者に依頼しましょう。

2. キッチンの換気扇から異音がする原因

キッチンの換気扇は、調理中に発生する油煙や臭いを排出するため、ほかの換気扇と比べて油汚れが付着しやすい設備です。

「ゴーゴー」「ブーン」と音がする場合

ファンに油汚れやホコリが蓄積しているほか、モーターや回転部品に不具合が発生している可能性があります。

特に、以前より音が大きくなった場合や、運転中に本体が大きく振動する場合は注意が必要です。

「ガタガタ」「カタカタ」と音がする場合

フィルターやカバーが正しく取り付けられていない、部品が緩んでいる、ファンに汚れが偏って付着しているなどの原因が考えられます。

ただし、内部部品の破損などが原因の場合もあるため、外から見える部分だけで判断しないようにしましょう。

空き家のキッチンで注意したいポイント

長期間使用していないキッチンでは、換気扇の油汚れが固まっている場合があります。また、換気扇だけでなく、コンロや給排気設備なども劣化している可能性があります。

異音がある場合は、無理に運転を続けず、換気扇の状態を確認しましょう。焦げ臭いにおいがする、煙が出る、異常に熱くなるといった症状がある場合は、直ちに使用を中止し、安全を確保したうえで専門業者に相談してください。

3. 浴室の換気扇から異音がする原因

浴室は湿気が多く、換気扇にとって負担がかかりやすい場所です。空き家では換気が十分に行われず、湿気がこもっていることもあります。

「キュルキュル」「キーキー」と音がする場合

モーターや回転部品の劣化、軸受け部分の不具合などが考えられます。

古い換気扇では、回転時に部品同士がこすれるような音が出ることがあります。異音が続く場合は、修理や交換を検討しましょう。

「ゴーッ」「ブーン」と音がする場合

ファンの汚れやモーターの不具合、空気の流れを妨げる汚れなどが原因として考えられます。

また、換気扇本体やカバーの取り付け状態によって振動が発生することもあります。

浴室の換気扇を放置するリスク

換気扇の性能が低下すると、浴室に湿気がこもりやすくなります。その結果、壁や天井にカビが発生したり、建材の劣化につながったりする可能性があります。

空き家の売却を考えている場合、浴室のカビや汚れは内覧時の印象にも影響します。異音だけでなく、天井や壁のカビ、換気の状態も確認しておきましょう。

4. トイレの換気扇から異音がする原因

トイレの換気扇は、臭いや湿気を排出するための設備です。比較的小型のものが多いですが、長期間使用していると劣化や汚れによって異音が発生することがあります。

「ブーン」と低い音がする場合

モーターの劣化や振動、ファンの汚れなどが原因として考えられます。

以前より運転音が大きくなっている場合は、換気扇の状態を確認する必要があります。

「カラカラ」「カタカタ」と音がする場合

ファンに異物が接触している、カバーが緩んでいる、内部部品が破損しているなどの可能性があります。

異物が原因だと思っても、換気扇の内部に手を入れるのは避けましょう。電源を切り、必要に応じて専門業者に点検してもらうことが安全です。

トイレの臭いが取れない場合

換気扇から異音がするだけでなく、トイレの臭いが残る場合は、換気能力が低下している可能性があります。

ただし、臭いの原因は換気扇だけではありません。排水トラップの水がなくなっている、配管に問題があるなど、別の原因も考えられます。

換気扇を交換しても改善しない場合は、設備全体の状態を確認することが大切です。

5. 異音がするときに自分でできること・避けたいこと

換気扇から異音がする場合、まずは安全を確保して、症状を確認しましょう。

自分で確認できるのは、主に次のような部分です。

  • 異音が発生する場所を確認する
  • 運転時に本体が大きく振動していないか確認する
  • 外から見える範囲でカバーやフィルターの状態を確認する
  • 焦げ臭いにおいや異常な発熱がないか確認する

一方で、異音がしている換気扇を何度も動かして原因を探ることや、電源を入れたまま内部を掃除することは避けてください。

掃除や点検を行う場合は、取扱説明書に従い、必ず電源を切って安全を確保しましょう。高所での作業や内部部品の分解、電気配線に関わる作業は専門業者に依頼することをおすすめします。

特に、焦げ臭いにおい、煙、火花、異常な発熱がある場合は使用を中止し、電気設備の安全について専門業者へ相談してください。

6. 空き家の売却前に換気扇を修理・交換するべき?

空き家を売却する際、換気扇の異音を見つけたからといって、必ず新品に交換しなければならないわけではありません。

物件の築年数や設備の状態、売却方法によって適切な対応は変わります。

例えば、仲介で売却する場合は、内覧時の印象や購入希望者の要望を踏まえ、修理・交換を検討することがあります。一方、不動産会社による直接買取では、設備に不具合がある状態でも相談できる場合があります。

ただし、買取でも対応条件は物件や会社によって異なります。設備の不具合を伝えずに進めるのではなく、異音の状況を正確に説明し、修理が必要かどうかを相談することが大切です。

売却前に高額な修理費用をかけるよりも、まずは現状を確認して、費用と売却条件を比較してみましょう。

まとめ|空き家の換気扇の異音は放置せず、原因を確認しよう

空き家の換気扇から異音がする原因には、部品の劣化、ホコリや油汚れ、異物の混入、取り付け部分の緩みなど、さまざまなものがあります。

キッチンでは油汚れ、浴室では湿気による影響、トイレではモーターの劣化や換気能力の低下などが考えられますが、音だけで原因を断定することはできません。

異音が続く場合や、焦げ臭いにおい・異常な発熱がある場合は、使用を中止して専門業者に相談しましょう。

また、空き家を売却する予定がある場合は、修理や交換を行う前に、不動産会社へ相談するのも一つの方法です。

株式会社INfinityでは、不動産の買取・販売・仲介を行っています。千葉県内で空き家の売却を検討している方や、設備の不具合、残置物などにお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。物件の状態に合わせた売却方法を一緒に検討していきましょう。