空き家のカーテンがカビていると査定額は下がる?売却前に知っておきたいポイント

「久しぶりに空き家へ行ったら、カーテンにカビが生えていた……」
「カーテンが真っ黒になっているけど、こんな状態だと査定額は下がる?」
「売却する前に、カーテンを全部買い替えた方がいい?」
空き家を所有している方からすると、カーテンのカビは意外と気になるポイントです。
特に長期間誰も住んでいない家では、窓を閉め切った状態が続き、室内の換気が十分に行われないことがあります。その結果、カーテンや窓周辺にカビが発生してしまうケースがあります。
しかし、結論からいうと、カーテンにカビが生えているという理由だけで、不動産の査定額が大幅に下がるとは限りません。
不動産の査定では、カーテンそのものよりも、「なぜカーテンにカビが生えたのか」「室内や建物にもカビや湿気による影響があるのか」といった点が重要になります。
今回は、空き家のカーテンにカビが生えている場合、査定ではどのように見られるのか、売却前にカーテンを処分・交換した方がいいのかについて詳しく解説します。
カーテンのカビだけで査定額が決まるわけではない
まず知っておきたいのが、不動産の査定はカーテンだけを見て決めるものではないということです。
査定では一般的に、
- 土地の広さ
- 建物の築年数
- 建物の状態
- 立地
- 前面道路
- 周辺環境
- 間取り
- 建物の劣化状況
- 水回りや設備
- 雨漏りの有無
- シロアリなどの被害
- 境界や権利関係
など、さまざまな項目を総合的に確認します。
そのため、「カーテンにカビがある=査定額が下がる」と単純に考える必要はありません。
極端な話、築年数の古い空き家でカーテンがカビていたとしても、土地の立地や広さなどに魅力があり、建物をそのまま活用できる可能性があれば、カーテンの状態だけで不動産の価値が大きく変わるとは限りません。
なぜ空き家のカーテンにカビが生えるの?
では、なぜ空き家ではカーテンにカビが生えやすいのでしょうか。
大きな原因の一つが、換気不足です。
人が住んでいる住宅では、窓やドアを開けたり、換気扇を使用したりする機会があります。
一方、空き家では何週間、何か月も窓を閉め切ったままになることがあります。
すると室内の湿気がこもりやすくなります。
さらに、カーテンは窓の近くにあるため、結露が発生すると影響を受けやすい場所です。
特に、
- 冬場に窓が結露する
- 日当たりが悪い
- 風通しが悪い
- 長期間換気していない
- カーテンを閉め切っている
といった条件が重なると、カーテンにカビが発生することがあります。
カーテンのカビよりも「窓周辺」を確認したい
査定する側からすると、カーテンにカビがあること自体よりも、窓周辺の状態が気になる場合があります。
例えばカーテンを開けてみたところ、
「窓枠にも黒いカビがある」
「木製の窓枠が湿っている」
「壁紙にもカビが広がっている」
という状態なら、単なるカーテンの汚れとは話が変わってきます。
カーテンだけなら交換すれば済む可能性があります。
しかし、壁や窓枠、床などにもカビが広がっている場合には、湿気や結露などが継続して発生している可能性があります。
そのため、空き家を査定するときには、カーテンだけで判断するのではなく、その周辺まで確認することが重要です。
カーテンの裏側は意外と見落としやすい
空き家では、カーテンを長期間閉めたままにしていることがあります。
外から見ると普通に見えても、カーテンを開けてみると裏側にカビがびっしり生えていることがあります。
特に窓ガラス側は湿気がこもりやすいため注意が必要です。
また、カーテンの下部だけに黒ずみがあるケースもあります。
こうした状態を見ると、
「家全体がかなり湿気ているのでは?」
と心配になるかもしれません。
しかし、ここでも重要なのは、カーテンだけで判断しないことです。
窓、壁、床、天井、押入れなどを確認し、カビがどの程度広がっているのかを確認する必要があります。
カーテンにカビがある=建物が悪いとは限らない
カーテンにカビが生えていると、「この家は湿気がひどい」と思ってしまいます。
もちろん、その可能性はあります。
ただし、カーテンだけが原因でカビている場合もあります。
例えば、長期間カーテンを閉め切っていたことで、カーテンと窓の間に湿気がこもっていたケースです。
この場合、壁や床などに目立ったカビがないこともあります。
つまり、
「カーテンにカビがある」という事実だけでは、建物全体の状態を判断できません。
査定では、実際の建物を確認しながら総合的に判断することになります。
売却前にカーテンを買い替えるべき?
ここで気になるのが、
「売却するならカーテンを新品にした方がいいの?」
という点です。
結論としては、必ずしも買い替える必要はありません。
特に空き家の場合、カーテンは不動産そのものの価値を左右する主要な設備ではありません。
例えば、古い戸建住宅を売却する際に、カーテンだけを新品に交換しても、その費用以上に売却価格が上がるとは限りません。
むしろ、
「売却するためにカーテンを全部買い替えた」
「結局、購入者が自分の好みのカーテンに交換した」
となれば、せっかくかけた費用が無駄になってしまう可能性もあります。
そのため、売却を考えているなら、まずは現在の状態を見てもらうことがおすすめです。
カビたカーテンは処分した方がいい?
カビがひどいカーテンについては、無理に残しておく必要がないケースもあります。
特に、
- カビが広範囲に広がっている
- 強い臭いがする
- 生地が劣化している
- 長期間使用していない
- 今後使用する予定がない
といった場合には、処分を検討してもよいでしょう。
ただし、空き家の売却では、カーテンを処分することよりも、建物本体の状態を把握することの方が重要です。
カーテンを処分したからといって、窓枠や壁紙のカビが消えるわけではありません。
カーテンを取り外した後に、窓周辺や壁の状態も確認しておきましょう。
カビを隠すために無理な掃除をするのは注意
カーテンにカビがあると、
「査定前にきれいにしておこう」
と考える方もいるでしょう。
軽い汚れであれば適切な方法で清掃することも考えられますが、カビがひどい場合には注意が必要です。
無理にこすったり、誤った薬剤を使用したりすると、生地を傷める可能性があります。
また、カビが広がっている場合は、カーテンだけを掃除しても根本的な原因が解決しないことがあります。
そのため、カビの範囲が広い場合や、室内にもカビが広がっている場合には、専門業者への相談も検討しましょう。
カーテンを外したら「結露跡」が見つかることも
カーテンを取り外してみて、初めて気づくことがあります。
それが、窓周辺の結露跡です。
例えば、
- 窓枠が黒ずんでいる
- 木部が変色している
- 壁紙が浮いている
- 窓下の壁紙にシミがある
などです。
こうした状態がある場合、単なるカーテンのカビではなく、窓周辺の湿気や結露が関係している可能性があります。
また、結露だと思っていたものが雨漏りなど別の原因による場合もあります。
自己判断だけで「ただの結露」と決めつけず、気になる場合は専門家に確認してもらうことが大切です。
カビ臭がする場合は要注意
空き家へ入ったとき、
「なんとなくカビ臭い」
と感じることがあります。
カーテンがカビている場合、当然カーテン自体が臭いの原因になっている可能性があります。
しかし、カビ臭が部屋全体からする場合は、別の場所にもカビが発生している可能性があります。
例えば、
- 押入れ
- 畳
- 壁紙
- 床下
- 窓周辺
- 天井
- 家具の裏側
などです。
特に家具が置かれたままの空き家では、家具の裏側に湿気がこもっていることがあります。
そのため、カーテンのカビをきっかけに、室内全体の状態を確認することも大切です。
空き家のカーテンは「査定のきっかけ」になることも
カーテンそのものが査定額を大きく左右しなくても、カーテンの状態から建物の状態を確認するきっかけになることがあります。
例えば、
「カーテンがカビている」
↓
「窓周辺を確認する」
↓
「壁にもカビがある」
↓
「押入れにも湿気がある」
↓
「建物全体の換気状態を確認する」
というように、調査するポイントが広がることがあります。
つまり、査定では「カーテンがカビているか」だけを見るのではなく、カーテンに現れている症状の背景まで確認することが重要なのです。
空き家を売るなら、先に査定を受けるのがおすすめ
空き家を売却するとき、
「少しでもきれいにしてから査定してもらおう」
と考える方は多いでしょう。
もちろん、掃除や整理をすること自体は悪いことではありません。
しかし、カーテン、家具、庭木、設備など、すべてにお金をかけてしまうと、売却前にかなりの費用がかかってしまいます。
特に古い空き家では、購入者が購入後にリフォームすることを前提としている場合もあります。
そのため、
「修理・交換する前に査定」
という順番がおすすめです。
現在の状態を見てもらい、
「ここは直した方がいい」
「ここはそのままで問題ない」
と判断してもらえば、不要な出費を抑えられる可能性があります。
カーテンよりも重要な査定ポイントとは?
カーテンのカビを気にすることも大切ですが、査定ではより重要なポイントがあります。
例えば、
土地について
- 立地
- 土地の広さ
- 接道状況
- 土地の形状
- 周辺環境
建物について
- 築年数
- 雨漏り
- シロアリ被害
- 傾き
- 基礎の状態
- 屋根や外壁の状態
設備について
- 給排水設備
- 給湯器
- トイレ
- キッチン
- 浴室
などです。
カーテンのカビは、これらと比較すると一部分の問題です。
そのため、「カーテンがカビているから、この家は売れない」と考える必要はありません。
カビたカーテンがある空き家でも売却を諦めない
空き家を長期間放置していると、カーテンだけでなく、さまざまな場所に劣化が見られることがあります。
「こんな状態では買い手が見つからないのでは?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、不動産の売却方法は一つではありません。
仲介によって一般の購入希望者を探す方法だけでなく、不動産会社による買取を検討できる場合もあります。
特に、古い空き家や長期間使用されていない住宅では、現状の状態を確認したうえで売却方法を検討することが重要です。
カーテンのカビだけを理由に、売却を諦める必要はありません。
株式会社INfinityでは空き家の状態を確認したうえで査定
空き家の売却を考えているものの、
「カーテンがカビている」
「家具が残っている」
「長期間換気していない」
「室内にカビ臭がある」
「古い家なので売れるか分からない」
という場合でも、まずは現在の状態を確認することが大切です。
株式会社INfinityでは、不動産の買取・販売・仲介を行っています。
売却前に、
「カーテンを交換した方がいいのか」
「カビを掃除した方がいいのか」
「リフォームした方がいいのか」
と悩んでいる場合も、先に査定を受けることで、必要な対応を判断しやすくなります。
売却のために先に大きな費用をかけるのではなく、まずは現状を見てもらう。
これが、空き家売却で余計な出費を抑えるためのポイントです。
まとめ|カーテンのカビだけで査定額が大幅に下がるとは限らない
空き家のカーテンにカビが生えていると、「査定額が下がるのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、カーテンのカビだけを理由に、不動産の査定額が大幅に下がるとは限りません。
重要なのは、カーテンそのものよりも、
- 窓周辺にカビが広がっていないか
- 壁や床にもカビがないか
- 結露や湿気の問題がないか
- 雨漏りなど別の原因がないか
- 建物全体に劣化がないか
といった点です。
また、売却前だからといって、カーテンを新品に交換する必要があるとは限りません。
せっかく費用をかけて交換しても、購入者が自分でカーテンを選んで交換する可能性もあります。
そのため、空き家を売却するなら、まずは現在の状態のまま査定を受けることがおすすめです。
カーテンのカビを見つけたときは、
「カビているから売れない」ではなく、「なぜカビが生えたのか、建物にも影響があるのか」
という視点で確認してみましょう。
一部分の汚れや劣化だけで空き家の売却を諦める必要はありません。建物・土地・立地などを総合的に確認することで、その物件に合った売却方法が見つかる可能性があります。
