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空き家の庭、手入れが追いつかない…放置するとどうなる?売却前に知っておきたいポイント

「相続した実家の庭が草木で覆われてしまった……」

「遠方に住んでいるので、定期的に庭の手入れに行けない」

「庭木が伸びすぎて、隣の家や道路にまで枝が出ている」

空き家を所有している方から、このような相談を受けることがあります。

人が住んでいる住宅であれば、雑草を抜いたり、庭木を剪定したりする機会があります。しかし、誰も住んでいない空き家では、庭の管理が後回しになりやすく、気がついたときには草木が生い茂っていることも珍しくありません。

特に相続した実家の場合、所有者が遠方に住んでいたり、仕事などで忙しかったりすると、庭の手入れだけのために何度も現地へ行くことは簡単ではありません。

では、庭が荒れてしまった空き家は、そのまま売却できるのでしょうか?

結論からいうと、庭が荒れていることだけを理由に、空き家が売却できなくなるわけではありません。

一方で、庭の状態によっては、売却時の印象だけでなく、近隣への影響や建物への影響など、さまざまな問題につながる可能性があります。

今回は、空き家の庭の手入れが追いつかない場合に起こりやすい問題や、売却前にどこまで対応すればよいのかについて解説します。


空き家の庭はなぜ荒れやすい?

空き家の庭が荒れてしまう大きな理由は、単純に「管理する人がいない」ことです。

住宅に人が住んでいれば、

「雑草が伸びてきた」

「庭木の枝が邪魔になってきた」

と気づくことができます。

しかし、空き家の場合は、数週間、数か月単位で誰も訪れないことがあります。

特に春から夏にかけては、雑草や庭木が一気に成長することがあります。

最初は少し草が伸びている程度だった庭が、数か月後には、

・雑草が腰の高さまで伸びている ・庭木の枝が大きく張り出している ・ツル植物がフェンスに絡んでいる ・敷地の境界が分かりにくくなっている ・庭全体が見えないほど草木が茂っている

といった状態になることもあります。

そのため、空き家では建物だけでなく、庭も定期的に確認することが重要です。


庭が荒れていると売却できない?

「こんなに庭が荒れていたら売れないのでは?」

と心配する方もいます。

しかし、庭の雑草が伸びていることだけで、売却できなくなるわけではありません。

不動産の売却では、土地の広さや形状、立地、道路、建物の状態、周辺環境などを総合的に確認します。

そのため、

「庭が草だらけだから売れない」

と決めつける必要はありません。

むしろ、空き家の売却では、庭の手入れにお金をかける前に、一度そのままの状態で査定を受けるという方法もあります。

雑草をすべて抜いたり、庭木を大量に伐採したりしてから売却する必要があるとは限りません。


庭木が伸びすぎると近隣トラブルにつながることも

空き家の庭で特に注意したいのが、敷地外への枝の越境です。

庭木が成長すると、枝が隣地や道路側に伸びていくことがあります。

さらに、落ち葉が隣家の敷地や道路に大量に落ちるようになると、近隣の方にとって負担になる可能性があります。

また、庭木が道路側へ大きく張り出している場合には、歩行者や車両の通行に影響するケースも考えられます。

空き家は人が住んでいないため、近隣の方が「所有者に連絡したい」と思っても、連絡先が分からないことがあります。

その結果、管理されていない空き家として問題視される可能性があります。

庭木が敷地から大きくはみ出している場合は、放置せず、早めに所有者側で状態を確認することが大切です。


庭木が建物に近づいている場合も注意

庭の草木が荒れているときは、単純に「見た目が悪い」というだけではありません。

建物の外壁や屋根の近くまで庭木が伸びている場合は、建物の状態を確認しにくくなることがあります。

例えば、外壁に植物が覆いかぶさっていると、

・外壁のひび割れ ・塗装の劣化 ・雨樋の状態 ・窓周辺の劣化

などが見えにくくなります。

また、庭木が屋根に接触している場合は、枝や葉が屋根にたまったり、雨樋に落ち葉が入り込んだりすることもあります。

そのため、庭の状態を見るときは、雑草だけではなく、建物と庭木の距離にも注目しましょう。


雑草が伸びていると害虫や害獣にも注意

草木が生い茂った空き家では、害虫や害獣などの問題にも注意が必要です。

庭が長期間放置されると、人の目が届きにくい環境になります。

例えば、

・ハチの巣 ・毛虫などの害虫 ・蚊が発生しやすい環境 ・野良猫などの侵入 ・小動物のすみかになる

といった問題が発生する可能性があります。

もちろん、庭が荒れているから必ず害虫や害獣が発生するわけではありません。

しかし、管理されていない空き家では異変を発見するのが遅れやすいため、定期的な確認が重要です。


庭の手入れには意外とお金がかかる

空き家の庭を管理する場合、自分で草刈りや剪定を行えば費用を抑えられます。

しかし、遠方に住んでいる場合や、庭が広い場合には、専門業者に依頼することもあります。

例えば、

「草刈りをする」

「庭木を剪定する」

「伸びすぎた木を伐採する」

「伐採した枝や草を処分する」

など、作業内容が増えるほど費用もかかります。

しかも、一度きれいにしたとしても、庭は時間が経てば再び草木が伸びます。

つまり、空き家を所有している期間が長くなるほど、庭の管理を継続する必要が出てくる場合があります。


固定資産税は空き家を所有している限り発生する

空き家を所有していると、庭の管理だけでなく、固定資産税などの負担も発生します。

固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者などに対して課税される税金です。

そのため、

「誰も住んでいないから税金はかからない」

というわけではありません。

また、土地については住宅用地に関する課税上の特例などが関係する場合があるため、空き家を所有しているからといって、すべての土地で同じ税負担になるわけではありません。

さらに、空き家の状態や管理状況によっては、税制上の取り扱いに影響する場合もあります。

税金については物件や自治体ごとの状況によって異なるため、具体的な内容は自治体や税理士などに確認することが大切です。


「売る前に庭をきれいにした方が高く売れる」は本当?

空き家を売却するとき、

「庭が荒れているから、全部きれいにしてから売ろう」

と考える方もいるでしょう。

もちろん、庭がきれいに整理されていることで、購入希望者が物件を見たときの印象が良くなる可能性はあります。

しかし、だからといって、必ず高額な庭の整備を行う必要があるとは限りません。

例えば、庭木の伐採や大量の抜根、庭石の撤去などに多額の費用をかけたとしても、その費用以上に売却価格が上がるとは限りません。

購入者によっては、

「庭は自分で好きなように作りたい」

「庭木を全部撤去したい」

「建物を解体して土地として利用したい」

と考える場合もあります。

そのため、売却前に大規模な庭の整備をするかどうかは慎重に判断する必要があります。


庭が荒れた状態でも、まず査定を受けてみる

空き家の売却を考えているなら、庭の手入れを始める前に、一度不動産会社へ相談する方法があります。

例えば、

「草木が伸び放題ですが、このまま売却できますか?」

「庭木を伐採してから売った方がいいですか?」

「庭石や物置は撤去した方がいいですか?」

といった内容を相談してみましょう。

物件の状態によっては、現状のままで売却を検討できる場合があります。

特に、建物の状態が古く、購入者がリフォームや建て替えを前提としているような物件では、庭を完璧に整備することが必ずしも必要とは限りません。


庭だけでなく「土地」としての価値も確認する

空き家の売却では、庭の状態ばかりを気にするのではなく、土地そのものにも目を向けることが大切です。

例えば、

・土地の広さ ・形状 ・道路との接し方 ・周辺環境 ・駅や商業施設までの距離 ・駐車スペース ・建物の状態 ・再建築の可否

などです。

庭が荒れていても、土地として魅力のある物件であれば、売却方法を検討できる可能性があります。

逆に、庭をきれいにしただけで土地そのものの条件が変わるわけではありません。

だからこそ、庭の手入れにお金をかける前に、物件全体の価値を確認することが重要です。


遠方に住んでいるなら「自分で管理する」以外の方法も

相続した実家が遠方にある場合、庭の管理が大きな負担になることがあります。

例えば、千葉県の実家を相続したものの、相続人は東京都や埼玉県、神奈川県などに住んでいるケースです。

草刈りのためだけに何時間もかけて移動するのは簡単ではありません。

そのため、

「自分で管理し続ける」

という方法だけでなく、

「管理業者へ依頼する」

「売却を検討する」

「不動産会社に現状を見てもらう」

など、複数の選択肢を考えることが大切です。

特に、今後住む予定がない空き家なら、所有し続けるメリットと負担を一度整理してみるとよいでしょう。


庭の片付けでやってはいけないこと

庭が荒れているからといって、何でもすぐに処分すればよいわけではありません。

例えば、

・庭石 ・物置 ・井戸 ・古い倉庫 ・樹木 ・カーポート ・ブロック塀

などは、物件によって売却時の扱いが変わります。

「邪魔だから全部撤去する」

と先に決めてしまうと、思わぬ費用が発生することもあります。

特に庭木の伐採や抜根、庭石の撤去などは、規模によってはかなりの作業になる場合があります。

そのため、売却を考えているのであれば、撤去や処分を始める前に一度相談することをおすすめします。


「庭が荒れているから売れない」と決めつけない

空き家の庭が草木で覆われていると、所有者としては、

「もう手遅れなのでは?」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、庭の状態だけで売却の可能性が決まるわけではありません。

不動産の価値は、土地・建物・道路・立地・周辺環境などを総合的に考える必要があります。

庭の草木が伸びているという問題は、売却を検討する際の一つの要素にすぎません。

むしろ問題なのは、「庭が荒れているから売れない」と思い込み、そのまま何年も放置してしまうことです。

時間が経てば建物の劣化も進み、庭の管理負担も増えていく可能性があります。


株式会社INfinityでは空き家の売却相談を受け付けています

空き家の庭が荒れてしまっている場合でも、まずは現在の状態を確認してもらうことが大切です。

「庭木が伸びすぎている」

「雑草がかなり生えている」

「長期間、庭の手入れをしていない」

「庭に物置や残置物がある」

といった状態でも、最初から売却を諦める必要はありません。

株式会社INfinityでは、空き家や古い住宅について、現在の状態を確認したうえで売却方法を検討することができます。

庭の草刈りや庭木の伐採などに費用をかける前に、

「この状態のまま売却できるのか?」

を相談してみることも、空き家を手放すための一つの方法です。


まとめ|空き家の庭は「きれいにしてから売る」とは限らない

空き家の庭は、誰も管理しなくなると雑草や庭木が急速に伸び、気がついたときには手入れが追いつかない状態になっていることがあります。

庭が荒れていると、近隣への影響や害虫、建物の確認のしづらさなど、さまざまな問題につながる可能性があります。

一方で、庭が荒れているからといって、その空き家が売れないわけではありません。

売却前に必ず庭をきれいにしたり、すべての庭木を伐採したりする必要があるとも限りません。

庭木の伐採、草刈り、庭石や物置の撤去などには費用がかかる場合があります。

そのため、売却を考えているのであれば、まず現在の状態のまま査定や相談を受け、

「どこまで手入れする必要があるのか」

「現状のまま売却できるのか」

「撤去した方がよいものは何か」

を確認することが大切です。

「庭が荒れてしまったから売れない」ではなく、「荒れた状態も含めて、どう売却するか」を考える。

これが、空き家を所有する方にとって重要なポイントです。

特に相続した実家など、今後住む予定のない空き家であれば、管理費用や固定資産税などの負担を考えながら、早めに売却を含めた選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。